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Cryptocoryne・クリプトコリネ取材日記 -The Equator Blog-

Cryptocoryne schulzei 'Rosanervig'

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この場所はひょんなことから立ち寄った新産地です。写真を撮っているときはスコールの真っ最中だったので結構大変でした。



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群落の中に複数ローザネルビヴィックの株が見られます。



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虎斑+ローザネルヴィックはなかなか観賞価値があるかと思います。

クリプトコリネ・ヌーリーの自生地を見よう

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ここはスンガイバタンピナンを越え、更の進んだメルシンフォレストリザーブの一角にある名もない小川です。この川に特に名前が無い事でスンガイバタンピナンだと勘違いしている方も数多くいるようですが、水源が異なるので別の川です。
上記の事実もクライアント様に現地を見ていただいた上で説明いたしました。


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さて、この川にはクリプトコリネ・ヌーリーとクリプトコリネ・シュルツイが混生している珍しい川です。今回は軽い増水傾向にあり花を見ることはできませんでした。(私はクリプトコリネの形状を細かく観察して形状的な特徴を知っているので全体の草体形状があればかなりの精度で大まかな種類(グループ分け)を判断することが可能です)


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フォレストリザーブ内なのにもかかわらず、マレーシアのフォレストデパートメントを買収(もしくは違法伐採)した業者が上部で森林伐採をしているので川に土砂が流れ込みクリプトコリネの葉に詰まっているのがお分かりいただけるかと思います。
一見は綺麗で居心地のよさそうな川ですが、クリプトコリネは私たちに悲鳴のようなメッセージを送っているのが印象的でした。

ジョホール観光ツアー

ジョホールでクリプトコリネの自生地状況を確認した後、シンガポールへ移動しチャンギ空港から私のガイドの仕事が始まります。
クライアント様が到着するのは深夜0:20着のユナイテッド航空なので23時に空港の第3ターミナル(一番新しいターミナルです)に到着し飛行機を待ちます。

飛行機が到着し、1時過ぎに落ち合った私たちはその足でシンガポール国境を越え、マレーシアのジョホールバルのホテルへと移動しました。




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翌早朝で今回の旅最初に立ち寄ったのは、Hutan lipur Panti(パンティ森林公園)です。



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クリプトコリネ・シュルツイの群落



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銀色の葉が綺麗なサトイモ



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この他にも様々な水草が有り、朝から色々と楽しむ事が出来ました。




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次は急いでコタティンギの別の場所へ移動します。初日から様々な場所に移動するので比較的急ぎ足になっています。


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クリプトコリネ・シュルツイ 〜Lenggorの森へ〜

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手つかずの森林の真ん中にひっそりと流れる清水がこの場所です。今回は花期真っ盛りで蕾を含めると40本弱も花が出ており、まさにクリプトコリネ・シュルツイの楽園と言ったところでしょう。



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ファインダーの中に複数写っている花たちは、仏炎苞が帽子、ネックが顔に見えるので七人の小人のように見えます。とても可愛らしいシュルツイの花たちです。



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この場所に生育するシュルツイの中には非常に面白い強い虎斑パターンを持つものがあります。



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こちらは葉脈が赤い「レッドライン」が入っているタイプです。



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森の中には斑入りの木性アグラオネマがありました。



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半水中でも育成可能なので是非お試しください。



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ジョホール・クリプトコリネ紀行

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この場所はHutan Lipurの境界にある森からの湧水が流れる小川で、自然豊かな美しい場所です。
川岸にはサトイモやシダの仲間が覆い、水中にはバルクラヤ・モトレイ、ミズニラ、クリプトコリネ等を確認することが出来ます。
川の浅くなった部分に落ち葉が溜まっているように見える場所にクリプトコリネの群落がありますが、落ち葉のような色をしているクリプトコリネの水中葉は落葉と同化しているように見えます。写真手前の部分は全てクリプトコリネの群落が広がっています。



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上部から見ると、川底一面をクリプトコリネの群落で覆われているのが分かります。



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水中からクリプトコリネの葉を観察してみましょう。比較的葉は小型で虎斑が入る特徴を持っています。



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花の写真です。マレー半島のクリプトコリネを当てはめた場合、クリプトコリネ・プルプレアに候補が上がるのは自然な事ですが、熱心にクリプトコリネを見ている方は疑問を抱く方も多いでしょう。



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外見的特徴と捉えた場合、その理由の一つとしてあげられるのがフラッグのバランスです。通常のジョホール、パハン州で確認されているクリプトコリネ・プルプレアはネックに対してフラッグが長いのが特徴的で、基本形状はコルダータをベースとしていますが、本種はネックとフラッグの比率がグリフィティーに近いと言う特徴を持ちます。
フラッグのテクスチャーについてですが、グリフィティーは細密に入るのに対して本種は荒く、一般的なプルプレアのフラッグに入るテクスチャーに近似しています。
色素細胞も本種は非常にM(赤)が濃密に入りますが、プルプレアはY(黄色系)が強いので単頂花序がオレンジのように見える事もあるかと思います。
今回は雨期であったにもかかわらず複数花を確認することが出来ましたが、全ての花に上記の特徴を確認しています。とても興味深いですね。

しかしこれらはあくまでもイントロダクションに過ぎません。



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切開図をご紹介いたしましょう。柱頭(雌蕊の先にある表皮が無い花粉を受け取る器官)の形状に疑問を感じます。



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写真サンプルはTasic Beraのクリプトコリネ・プルプレアの柱頭のアップです。これは一般的なコルダータ×グリフィティーのハイブリット種に共通した雌蕊の柱頭です。



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本種の柱頭のアップです。上記の通常的なプルプレアの雌蕊形状とは異なっており、柱頭のシルエットはグリフィティーのようなゾウの足跡型ですが、花柱(柱頭と子房をつなぐ器官)の長さはコルダータに近い形状です。
このような形状を一度カリマンタンで見たことが有りますが、それは青色の濃いパターンを持つエディサエ(グリフィティーの形状を強く持った個体)を一例にあげることが出来ます。

今回この花の特徴を分かりやすく解説いたしましたが、次回は顕微鏡を持ちこんでこの花の詳細な概要を得るために一度注頭を解剖、ジョホール州のプルプレアや他種のクリプトコリネと比較した後に種類を判断していきたいと思います。とても興味深いですね。



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水際にあったサトイモです。

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